ノボジーンとiLACは臨床ゲノム解析の推進に向けて戦略的な協業を締結
ゲノム解析サービスのリーディング・プロバイダーであるノボジーン株式会社(本社:東京都中央区、代表執行役社長:片桐友二)と臨床検体管理で信頼のある検査企業である株式会社iLAC(本社:茨城県つくば市、代表取締役社長CEO:佐藤孝明)は、臨床検体を扱うヒトゲノム解析に関わる臨床シーケンスプロジェクトにおいて、解析体制の強化を目的とした戦略的な協業を開始することに合意しました。この協業は、異なる強みを持つ2社を結集し、エンドツーエンドのソリューションを創出するものです。ノボジーンは、産業規模のシーケンシング能力と日本全国の研究者にソリューションを届けることができる専門性の高い営業ネットワークを提供し、iLACは臨床品質管理の厳格さと日本の医学研究コミュニティにおける深いネットワークを活かします。両社は、臨床シーケンシングプロジェクトにおいて、信頼性・プライバシー・解析精度の新たな基準を確立することを目指します。
ノボジーンは、次世代シーケンス(NGS)受託解析の国内屈指のリーディングカンパニーでありながら、マルチオミクス・ソリューションパートナーとしてさらなる発展を遂げています。2023年に東京大学とは共同プロジェクト「柏キャンパス東大ノボジーンOmics CORE」を開始し、統合的マルチオミクス解析を展開するとともに、我が国のゲノミクス研究者に対し、業界最速の納期で高品質なNGSデータ提供を実現してきました。また、既存のNGSサービスに加え、2023年に開始したOlink®️プラットフォームを基盤に、2025年にはシンガポールにOlink®️グローバル認証を受けたラボを設立し、プロテオミクス領域をさらに強化しました。こうした堅牢かつ拡張性の高いインフラによって、我が国での統合的なゲノム・プロテオミクス研究の加速に貢献しています。
一方、iLACは、臨床検体の取り扱いにおいて国内屈指の実績を誇り、特にヒトゲノムサンプルの厳格な管理体制と高精度な解析フローにおいて高い評価を得ています。長年にわたり、医療機関や大学・研究機関との密接な連携を通じて、希少疾患やがん領域を中心とした臨床研究を支援してきたほか、倫理的配慮や個人情報保護が求められる臨床現場においても、検体のトレーサビリティ確保や品質管理体制の構築に注力し、国内外の研究者から厚い信頼を得ています。
今回の協業により、ノボジーンはiLACの臨床対応力と解析品質マネジメントのサポートを受けることにより、個人情報保護や倫理的配慮が求められる臨床シーケンス領域にも対応可能な体制を構築します。これにより、研究用途のみならず、臨床応用を見据えたゲノム解析ニーズにも応えることが可能となります。両社は今後、希少疾患診断、がんゲノム解析、薬剤応答性評価などの分野において、共同で解析プロジェクトを進めることで国内ゲノム医療の発展と社会実装に貢献することを目指します。
ノボジーン株式会社への問い合わせ先
営業部 amea-jk-sales@novogene.com
https://jp.novogene.com/
株式会社iLACへの問い合わせ先
https://www.i-lac.co.jp/(お問い合わせページ)
